かずやのランドセル

夜の3時ごろピピーピピーという音にかずやは目がさめました。

となりでねているはずのお母さんがいません。

かずやは思わず

「お母さん。」

と声を出して、でんきのついている台所方へいきました。

するとお母さんはレインコートを着ていました

「お母さんこんなに早くどこでかけるの。」

「ごめんね。かずや起こしちゃって、お母さん今からしんぶんはいたつに行ってくるからまだ寝て

なさい。」

とお母さんがでて行きました。

かずやは来月から小学生です。

でもかずやは、まだランドセルを持っていませんでした。

お母さんはいつも言ってました

「かずや、もうすぐランドセル買えるからね。」

お母さんは6時になって帰ってきました。

「かずや、まだ寝てていいわよ。、お母さんはお弁当のしたくしないといけないから。」

そして、かずやはその日ともだちのしゅんすけくんの家に行きました。

「このあいだランドセル買ってもらったんだ。かずやくんのランドセル見せてよ。」

「お母さんが買ってくれるって行ってたから、また今度ね。」

かずやはいつも同じへんじをしていました。

そして、入学式の前の日になりました。まだかずやはランドセルを持っていません。お母さんが夜

の7時に家に帰ってきました。

「かずや、ランドセル買ってきたわよ。」

と息をきらしてお母さんは言いました

「お母さんが買ってくれたランドセルだ。お母さんが買ってくれたランドセルだ。」

と言って、かずやは台所を走り回りました。

かずやは最後までお母さんを信じていたのです。

かずやは、あくる日ランドセルをしょって学校へ行きました。

かずやはみんなにランドセルを見せびらかせました。

かずやのランドセルはほかのだれよりもかがやいて見えました。

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